横須賀中央の上町商店街で空き家となっていた古いクリーニング店を再生したシェアキッチン「アキサポキッチン」(横須賀市上町1)が4月25日、営業を始めた。
運営は空き家活用事業を展開するジェクトワン(東京都渋谷区)で、同市の「創業チャレンジ拠点整備支援補助金」を活用した。同社は2016(平成28)年に「アキサポ」サービスを始め、約200件の空き家問題に対処してきた実績を持つ。
元々あったクリーニング店は約60年にわたり営業した後に閉店。地元で親しまれた店だったことから、外壁や内装の一部を残してリニューアル工事を行い、キッチン設備を追加した。店舗面積は約40平方メートルで、席数は18席。
利用形態は、原則3カ月単位で固定の曜日で契約する。昼の部、夜の部と1日2枠を設け、1枠6,800円~。
同店担当の藤倉舞芳さんは「初期費用や運営費を抑えて自分の店をオープンできるシェアキッチン。固定ファンを獲得しやすいよう曜日ごとに、気軽に利用してもらえたら」と話す。「主婦など近隣の女性層からの問い合わせが増えている」とも。
同商店会連合会長の高梨治さんは「歴史的な看板建築が残る上町の雰囲気にマッチするよう、レトロモダンな店作りに配慮してもらった」と話し、「ここから巣立っていく若い人たちが地域に根付いてもらえたら」と期待を寄せる。