横須賀東海岸の古寺・東光寺(横須賀市津久井5、TEL 046-848-4512)の薬師堂で、タイ式ヨガ「ルーシーダットン」のワークショップが行われ話題を集めている。
同寺では薬師像のある本堂で、月2回(隔週木曜)に体験教室を開催。「寺の職員の健康増進にと始めたところ好評で、健康にもよいので檀家さんや一般の人にも勧めたい」と住職の田村英厳さんが企画した。2カ月前に市内のショッピングセンターにポスターを掲示したところ、相次いで問い合わせが寄せられ一般参加者が増えたという。
「ルーシーダットン」は仏教の国・タイに古くから伝わる健康法。タイ語で「仙人体操」といわれ、行者が修行で疲れた体を回復するために用いられたと伝えられる。バンコクの著名な寺院「ワット・ポー」では毎朝大勢の市民が仙人体操を行っているという。
「タイとは仏教のつながりも深く、薬師像も健康を祈願するもの。仏像の前でタイ式ヨガを行うのも縁があるのでは」と田村さん。タイの養成所で「ルーシーダットン」を学んだ知人の蓮明(れんみょう)さんがインストラクターを務める。
高野山真言宗「東光寺」は約1200年前の天平期、修行僧・行基が諸国行脚の際に開山したと伝えられ、平安時代に三浦半島を治めた三浦大介義明の弟・津久井次郎義行の碑や五輪の塔があり、津久井一族の祈願所としても知られる。
ワークショップでは、最初にタイのパーリー語(南方仏教の言葉)で「ナーモータッサーバガワットーアラハトーサンマサーブッタサー」とお祈りをする。その後、タイ音楽に合わせてホットヨガに似た「ルーシーダットン」を約1時間行うと全身汗ビッショリに。
蓮明さんは「独特の呼吸法で、筋肉をゆっくりと緊張・弛緩を繰り返すポーズをとる。肩こりや冷え性、ダイエットにも効果がある」と話す。「緑深い自然に囲まれたお寺で行うのでゆったりした気分で体を動かし、心身ともにリラックスできる」とも。
次回のワークショップは9月10日・24日。開催時間は15時~・19時~。参加費は1,000円(自家製ハーブティー付き)。