京急馬堀海岸(まぼりかいがん)駅で3月13日、ポニーの「ナギサちゃん」(4歳馬)が1日駅長に就任し、同駅近くの観音崎京急ホテル(横須賀市走水2)で始まった新アクティビティ「ホーストレッキング」をPRして愛嬌(あいきょう)を振りまいた。「馬つながり で1日駅長になってもらった。京急沿線で動物駅長は初めて」と吉田淳一駅長。
同ホテルでは、ホーストレッキングファーム三浦海岸(三浦市南下浦町)と連携し、ポニーとともに観音崎海岸を散歩する「ホーストレッキング」、ホテル敷地内で餌やりや写真撮影などができる「ポニーふれあい体験」、小学生以下がポニーへ騎乗しながら専用コースを歩く「ジムカーナ」などのアクティビティを土曜日曜限定(事前予約制)で実施する。
この企画は、ファーム三浦海岸が保有する馬9頭のうち、親子馬のルン(親・メス・13歳)とナギサ(子・メス)のポニー2頭を観音崎へ連れて来て行うもの。スタッフが付き添い、初心者でも安心して非日常な体験が楽しめる。同ファームCEOの小柳充輝さん(高校2年で事業継承)は、「三浦半島に伝わる乗馬文化の普及につながれば」と話している。
ホーストレッキング(30分)の利用料金は、宿泊者1組5,000円、一般10,000円。ポニーふれあい体験(20分)は2,000円、ジムカーナ(20分)は3,000円。予約専用サイト「三浦 Cocoon」から申込できる。
「馬堀海岸」の地名由来は、かつて馬を放牧していたとする説のほか、海を隔てた安房国(現在の千葉県鴨川市)から小原台(現在の防衛大学校周辺)へ泳ぎ着いた馬が、「馬頭観音」の導きによって、大地を力強く蹄(ひづめ)で蹴ると清らかな水が湧き出たという説がある。この馬は源頼朝に献上され、「生月(いけづき)」と命名され愛馬になったとも伝わる。平安期の古典「平家物語」には、騎馬技術に秀でた武士集団・三浦一族の武勇伝(一ノ谷の戦い)なども記されている。