京急油壺マリンパーク(三浦市三崎町、TEL 046-880-0152)でこの夏、環境問題をテーマにしたイルカ・アシカのパフォーマンス「宇宙(そら)物語」が話題を呼んでいる。
屋内海洋劇場「ファンタジアム」で、夏休み特別公演として環境問題を題材にした約35分間のショー形式でオリジナル・パフォーマンスを始めた。「手のひらに太陽を」の曲に合わせてイルカたちが歌うような鳴き声でメッセージを伝えるなど、家族連れの観客を楽しませている。
「宇宙物語」の設定は遠い未来。地球は大量のゴミや温暖化、水・大気・土壌の汚染などにより生き物が住める環境ではなくなり、人類は巨大宇宙船「コスモナウト号」を建造して生き残った海の動物たちとともに宇宙へ移住。「宇宙歴3015xx年」、人類が地球を旅立ってから800年が経ち、地球は自浄作用によりかつての自然を取り戻しつつあった。そこで、コスモナウト号は地球への帰還を決めるというストーリー。
古き良き地球を知るペンギンの「ペン爺」はその時を心待ちにしていたが、コンピューターが制御する人工的な環境しか知らない乗組員たちは、自然を思う心を失いかけていた。そんな時、コスモナウト号ではゴミなどが原因でエラーが連続発生する。ペン爺やイルカ・アシカたちがエラーを修復するために活躍し、さまざまなパフォーマンスを展開するもの。
同パーク広報担当の中井洋美さんは「海の動物たちのコミカルな演技を通して、地球環境の大切さを伝える物語」と話す。「海洋汚染も深刻化しており、わたしたちが安易に海に捨ててしまうゴミや排水が海の生き物にとっては大きな障害となることも知ってもらえたら」とも。
営業時間は、平日=9時~17時、土曜・日曜・祝日=18時まで。入園料は、大人=1,700円、中学生=1,300円、小学生=850円。9月7日まで。詳細はサイトで確認できる。