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「ジャズで街を元気に」 横須賀でジャズ協会発足、商店街連携フェスへ

横須賀でジャズフェス開催を目指す「ヨコスカ・ジャズ協会」の発足式

横須賀でジャズフェス開催を目指す「ヨコスカ・ジャズ協会」の発足式

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 「ジャズで街を元気に」と市民有志らが呼び掛け、1月15日に一般社団法人「ヨコスカ・ジャズ協会」発足式がコワーキングスペース・ヨコスカテラス(横須賀市小川町19)で開催された。会場には、音楽・イベント・商店街関係者など約70人が集まり盛り上がった。

戦後ジャズのメッカとなった「EMクラブ」の施設

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 戦後、横須賀本港近くに「EMクラブ」(米海軍下士官兵クラブ)があり、駐留軍時代にはジャズのメッカとして知られた。米本国から慰問のために大勢のミュージシャンが来日。ルイ・アームストロング、グレン・ミラー、フランク・シナトラも公演。日本のミュージシャンにも影響を及ぼし、故・ジョージ川口さん、原信夫さん、渡辺貞夫さん、秋吉敏子さんらもEMクラブに出演し、その後、活躍の場を横浜・東京へと広げていったという。EMクラブの施設は老朽化したため、1990年に惜しまれながらも解体された。

 同協会代表理事の長坂利広さんは、「EMクラブ時代に隆盛した横須賀ジャズの伝統を若い人たちにも知ってもらいたい。皆さんと一緒に街を活性化するようなジャズフェスを開催していけたら」と意欲を燃やす。

 名誉会長には、原信夫さん(89歳)が就任。原さんは旧海軍の軍楽隊出身で、終戦直後は横須賀に在住しEMクラブに出演。昭和26年に「原信夫とシャープス&フラッツ」を結成、ラジオ・テレビ番組でも活躍。5年前に現役引退した原さんは「横須賀は私にジャズを与えてくれたところです」とメッセージを寄せている。シャープス&フラッツ時代の楽譜約2,000曲のストックがあり、「横須賀に寄贈したい」といい、「若い人たちに役立ててもらえたら」と話している。

 来月から、同協会は「EMクラブ Legend」と題したジャズライブを定期開催していく。8月31日には、ヨコスカベイサイドポケット(同市本町2)でFMラジオとコラボしたジャズ公演も予定。

 9月3日・4日には、地元商店街と連携したイベントを展開。市内外からミュージシャンを応募し、EMクラブ跡地の汐入駅前~どぶ板通り~横須賀中央駅周辺までをエリアに、ストリートジャズや店内ライブなどを行い、「ジャズが聴こえてくる街」をテーマに日米国際交流も行う広域イベント「ヨコスカ・トモダチ・ジャズフェス」(仮称)の開催を呼び掛けている。

 2月19日には、ジャズ協会発足記念ライブ「EMクラブLegend Vol.1」を元映画館ライブハウス「Younger Than Yesterday」(大滝町2、予約TEL 046-828-8306)で開催。出演は、サックス奏者の中村誠一グループ。

 同ジャズ協会の問い合わせは事務局(TEL 046-824-8366)まで。

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