京急・汐入駅前の「ヨコスカ・ベイサイド・ポケット」(横須賀市本町2)で7月7日、発注企業と受注企業に出会いの場を提供するお見合い型「受・発注商談会」が開催され、県内外から344社・約500人が参加した。神奈川県産業振興センター・横須賀市など5団体が共催。横須賀開催は8回目。
同商談会は、神奈川県周辺の製造業を対象に新規取引先開拓を促進するために行われたもの。個別面談を主に、発注企業36社に対して受注希望企業は304社と約9倍の倍率。受注希望が前年比3割増になるなど、経営環境の厳しさが浮き彫りになった。
商談は13時スタートだが、朝8時過ぎから会場には行列ができた。発注企業の情報は事前にホームページに掲載されるが、商談予約は当日。商談時間は1回12分間と決められ、発注側の面談は18社まで。受注側は3社を選べるが、希望が多い場合はキャンセル待ちになることも。
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参加した横須賀市内の機械加工業者は「前年は発注側だったが今年は受注側に回った。今年4月から仕事がめっきり減ったため。商談会ですぐに成約できる訳ではないが、人間関係や新しい需要などの情報も収集できる」という。同市内からの参加は22社・34人。
県産業振興センター取引振興課の佐藤伸一さんは「中小企業の取引機会を増やすため年4回、県内各地で実施している。事前に情報収集や講習を受けるなど、自社のプレゼン能力を高めることも必要。今回はたまたま七夕開催になったが、出会いのチャンスの場を活かしてもらえたら」と話す。