大型練習帆船「日本丸」(2,570トン)が現在、横須賀東海岸の久里浜港に停泊し、夜間ライトアップされて優美な船体を海に浮かべている。
日本丸は1984年、住友重機械工業追浜造船所・浦賀工場(横須賀市浦賀)で建造された。独立行政法人・航海訓練所(横浜市中区)に所属する4本マストの訓練用帆船で、全長110メートル。大きく帆を広げた姿は「太平洋の白鳥」と呼ばれる。
半世紀に渡って活躍した先代の日本丸が引退し、2代目となる日本丸。その帆走性能は、初代日本丸をはるかにしのぎ、世界でも有数の高速帆船。最も帆走速力を出した帆船に贈られる「ボストン・ティーポット」も受賞している。
実習生112人と乗組員70人を乗せて約1カ月の訓練航海中。千葉県の館山港を経て、9月8日11時30分に久里浜港に入港。夕刻から22時頃まで、夜間ライトアップしている。13日10時に出港予定。