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「あの時の横須賀」-横須賀・さいか屋で、街の記憶たどる写真展

昭和30年代の横須賀・大滝町。昭和28年に新築された「さいか屋」も

昭和30年代の横須賀・大滝町。昭和28年に新築された「さいか屋」も

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 さいか屋横須賀店(横須賀市大滝町)で現在、明治期から戦後までの横須賀中心街や旧軍施設など街の変遷を振り返る「よみがえるあの時の横須賀」展が開かれ、話題を呼んでいる。横須賀市が企画。

「護れ要塞 防げよスパイ」の標語も記された「京浜・湘南電鉄沿線案内」

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 同展では、当時の写真や絵葉書、地図・観光絵図・包装紙など約100点の資料を展示。明治18(1885)年と同39年に作られた「横須賀明細一覧図」を比較して、軍港周辺の変化を見ることができるほか、「職業別明細図」では大正期~昭和期にかけて商店が変遷する様子も伺える。

 大正・昭和・現在の大滝町通りなどを定点観察。昭和20年代の横須賀中央駅付近の珍しい夜景風景も。明治末期の横須賀海軍下士官兵集会所、昭和20年代のEMクラブ、現在の横須賀芸術劇場など旧軍施設の変遷もたどる。バスを利用して「38銭」で観光案内する「横須賀名所と三浦半島めぐり」(昭和9年)のパンフレットなども。

 昭和15年に作られた「京浜・湘南電鉄(京急電鉄の前身)沿線案内」には、日中戦時下の観光として体力増進を目的にした登山・ハイキング・水泳の漫画も描かれる。同案内には、「要塞地帯区域線」も明示され、「護れ要塞 防げよスパイ」の標語も記されるなど当時の世相を反映する貴重な資料となっている。

 同市文化振興課の担当者は「世代を超えて多くの人が楽しめる展示。お父さんから子どもたちに語り伝えたい、あの時の横須賀をぜひ体験してもらえたら」と話す。

 3月11日まで。10時~19時(最終日は15時まで)。

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