横須賀沖に浮かぶ無人島・猿島で11月23日、周辺海域で養殖する「猿島わかめ」の種差し体験イベントが行われる。若手漁師と飲食店有志らがコラボした「猿島海畑(さるしまはたけ)活性化研究会」が主催。
「猿島わかめ」は地元わかめ職人が水温や天候を判断しながらていねいに育て、名産品として出荷されるわかめ。当日は、漁師によるレクチャー、親子でわかめの種差し体験を行い、沖合いの養殖棚に設置する様子も見学できる。約2カ月後には、収穫された早取れわかめ「さるひめ」(約1キロ)が参加者の自宅に届けられる。
猿島海域は潮の流れも速く、豊富な栄養素を含んでいるという。猿島産わかめは固有種で、葉脈から先端の切れ目まで幅広で柔らかく、旨みとシャキシャキした食感が特徴。
横須賀東部漁協の後継者グループと市内飲食店店主らが2012年2月、同研究会を発足させ、わかめ養殖棚の共同運営を始めている。同メンバーの大湊雄治さんは「早取れわかめは長さ30センチ位に成長したもので茎(くき)まで柔らかく、しゃぶしゃぶで食べると鮮やかな色や香りを楽しめる」と話す。
開催時間は8時30分~12時。定員10組(市内在住在勤者対象)。参加費3,000円。横須賀市定住促進事業「すかりぶ」サイトから申し込みできる。