ブルガリア・ソフィアで熱戦を繰り広げる聴覚障害者のオリンピック「第22回夏季デフリンピック」で7月30日、「女子棒高跳び」に初出場した横須賀出身・佐藤麻梨乃選手(17歳)が世界ジュニア記録を更新し、銀メダルを獲得した。
佐藤選手は、横須賀市立ろう学校(横須賀市森崎5)の高等部3年。同校教諭で、「男子棒高跳び」に2度目の出場となる竹花康太郎選手(26歳)も銅メダルに輝いた。2人は念願だった「師弟でメダル獲得」を実現した。
大会前に「世界記録を破って楽しみながら出場したい」と話していた佐藤選手。世界ジュニア新記録となる「3メートル」を跳んだ。
1年前に八ンマー投げから棒高跳びに転向し、竹花選手の指導を受けてメキメキと頭角を現した。17歳で初出場ながらも「3メートルの壁を乗り越えてメダルを目指す」と宣言し、世界の強豪の中でも2位につけた。
デフリンピックは4年に1度開かれるスポーツの祭典。ソフィア大会では75の国・地域の選手が参加し、18競技が行われる。日本からは約150 人の選手が出場。各種目ルールは基本的には健常者の競技と同じだが、スタートの合図をランプで知らせたり、旗を持った審判の人数を増やすなど工夫されている。
7月26日に開幕した今大会では、8月1日現在、日本勢は男子水泳「50メートル背泳ぎ」で金持義和選手が金メダル(世界新記録)、銀6、銅4のメダルを獲得。8月4日まで各競技が続き、大会オフィシャルサイトでライブ中継も行っている。