横須賀東海岸にある桜の名所・走水水源地(横須賀市走水1)で4月1日、ソメイヨシノがようやく一部開花し始め、数百人が訪れて桜の花見を楽しんだ。桜のシーズン合わせて、普段は入ることのできない同水源地の一部が開放されている。
前日の雨も上がり朝から暖かな日差しに照らされて、入口付近にあるソメイヨシノが1分~2分咲きになった。東京湾に面した同水源地には、ピンク色のソメイヨシノ、白い花びらのオオシマサクラなど132本が植えられ、海が見える桜の名所として知られる。
当日はイベントも実施され、地産地消出店コーナー、上下水道パネル展、クイズラリー、市営水道発祥の地公開ツアー、利き水コーナーで走水湧水の試飲なども行われた。上下水道のゆるキャラ「アクアン」の着ぐるみも初登場し、子どもたちに囲まれて記念撮影する姿も。
走水水源地は1876(明治9)年、横須賀造船所を建設したフランス人技師ヴェルニーによって造られた同市水道の発祥地。天然ミネラル・カルシウムなどを含んだ中硬水が湧き出る市内唯一の水源地。
同市上下水道局の吉田由多可さんは「桜は例年より10日以上遅れてようやく開花。水源地の開放期間も予定より1週間延長することになった。お花見を皆さんに楽しんでもらえたら」と話す。例年、開放期間中の花見客は2万人を超えるという。
開放時間は9時~17時。4月8日まで。