横須賀市観光協会は3月15日、市外の観光事業者を対象に横須賀観光をPRする「観光視察ツアー&事業者交流会」を実施した。同会には、関東周辺の観光事業者31社、市内事業者16社が参加した。同市が推進するシティーセールス・プロモーションの一環。
観音崎京急ホテル(横須賀市走水2)で観光プレゼン・商談会が行われ、地産地消をアピールして農家スタイルや漁師姿、花摘み娘などのコスチュームでプレゼンする事業者も。視察ツアーでは、芦名の浄楽寺(国指定重要文化財の仏像)、観音崎自然公園、横須賀美術館、走水パワースポットなどを見学。人気観光スポット・軍港クルーズの遊覧船に乗船して交流会も行われた。
同協会では昨年秋より、横須賀東海岸の「開国と歴史」観光、自然豊かな西海岸「海の幸と大地の恵み」と2つのテーマを軸にした「横須賀W観光」キャンペーンを実施。同キャンペーン事務局では、家族向け・女性向け・シニア向けなど客層に合わせた観光ルートを提案する「観光コンシェルジュ」の育成も始めた。
昨年は、スペシャルドラマ「坂の上の雲」放映効果で、ドラマのロケ地・記念艦「三笠」の年間来場者が倍増し19万人超に。昨年6月にオープンした大型産直施設「すかなごっそ」も好評で、観光に追い風も。市内飲食店では「地産地消の店」が人気を集め、地元食材を使った個性的なメニューも増えている。
吉田雄人・横須賀市長は「横須賀東海岸、西海岸とW観光の魅力を感じ取ってもらい、行ってみたくなるようなツアーを組んでもらえたら」といい、「市内事業者と行政が一体となって観光ツアーの満足度をさらに上げていきたい」と話している。