京急横須賀中央駅に11月6日、東京スカイツリーのお膝元・おしなり商店街振興組合（東京都墨田区）の人気ゆるキャラ「おしなりくん」が横須賀初出張で来訪し、地元キャラ「スカリン」や京急マスコットが出迎えて歓迎した。

軍港めぐりに乗船した「おしなりくん」を見送る地元キャラ「スカリン」

　同キャラの横須賀出張は、10月上旬に同商店街主催イベント「おしなりでパワーON！2011」にスカリンが招待されたことへの返礼で、横須賀・本町どぶ板通り商店街へおしなりくんを招待したもの。おしなり商店街のある京急押上駅と横須賀中央駅が京急電鉄で結ばれていることから、ゆるキャラ同士の交流が実現した。

　おしなりくんは、スカイツリー建設に伴って人気上昇中の注目ゆるキャラ。平安時代の歌人・在原業平をモチーフに、タワーをイメージした烏帽子（えぼし）姿。スカイツリーのある押上（おしあげ）・業平橋（なりひらばし）地区に由来して「おしなりくん」と命名されたという。

　スカリンの案内でおしなりくんは初めて海に行き、人気観光スポット・軍港めぐりの遊覧船乗り場へ。桟橋から乗船する際に緊張のせいか、大きな烏帽子頭が乗船ドアにぶつかって困った表情を見せたが、周囲の観光客から「がんばって」の声援が上がる中、何とか無事乗船。米海軍や海上自衛隊の艦船を見学する45分間のクルーズを楽しんだ。

　その後、おしなりくんは米海軍基地にも近い「どぶ板バザール」のステージに立ち、地元お笑い芸人「0468スタイル」と競演。テーマソング「おしなりくんと散歩」を披露し、同曲を作詞作曲したフォークデュオ「youkan（ユーキャン）」とともに地元の人たちと交流。異国情緒あふれる横須賀の街を堪能して満足気な様子だった。

　横須賀市商業観光課の奥村浩さんは「小雨が降る中でハプニングもあったが、今後も両商店街ＰＲでゆるキャラ同士仲良く頑張ってもらえたら」と話す。