横須賀西海岸の秋谷などで現在、富士山頂に沈む夕日が重なる「ダイヤモンド富士」を見ることができ、写真愛好家などが珍しい現象を追いかけている。
三浦半島では、今年は4月5日から逗子マリーナ周辺で観察され、撮影ポイントは1日数百メートルずつ南下し、5月3日には城ヶ島でも見ることができるという。春と秋の年2回、天気の良い日に見ることができる。
秋谷在住の写真家・広田行正さんは、毎日撮影ポイントを訪れて夕日撮影にチャレンジしている。広田さんは「今回は前半が晴天に恵まれ、出現率が5割近くと高い確率で見えた。例年はこれほど見えない。 夕日が富士山頂に近づくとバックライトで照らされたようにオレンジ色に輝いて見える」といい、「昔から縁起の良いものといわれている」と話す。
広田さんの観察データによると、ダイヤモンド富士が見える場所は、16日=芦名湾(日没時間17時59分頃)、17日=石川水産近辺(同18時頃)、19日=富岡公園(18時2分頃)、20日=長井漁港(18時2分頃)、21日=新宿バス停付近(18時3分頃)、22日=荒崎海岸(18時4分頃)、23日=和田長浜海岸(18時5分頃)。5月3日、城ヶ島京急ホテル前(18時14分頃)が最後となる。
8月下旬~9月初旬には、春とは逆に城ヶ島から三浦半島を北上して見ることができる。