横須賀本港に現在、海上自衛隊の新型ヘリ搭載護衛艦「いせ」(13,500トン)が寄港しており、災害派遣の基地となっている同港周辺では、新型艦の動向が市民の注目を集めている。
3月16日に、IHIマリンユナイテッド横浜工場(横浜市磯子区)で、引渡し式、自衛艦旗授与式が行われた。その後、横須賀に寄港した。
「いせ」は、横須賀を母港とする最新鋭へり搭載護衛艦「ひゅうが」と同型の2番艦。「はるな」型護衛艦の後継艦で、呉へ配備される見込み。「いせ」の艦名は、歴史的な地名の三重県伊勢に由来したもの。
同艦は、基準排水量13,500トンと護衛艦では「ひゅうが」と並ぶ最大クラス。ヘリコプター4機分の発着艦スポットを備えており、海自へりのほか、陸上・航空自衛隊、海上保安庁、警察、消防などが所有するヘリコプターの発着もでき、有事や災害など必要な際には柔軟な対応が可能。
横須賀に寄港中の同艦は、「現在メンテナンス及び訓練中で、災害派遣に出るかどうかはまだ分からない」(海幕広報室)という。同港では、東日本大震災直後から海自護衛艦「ひゅうが」ほか、米海軍など日米艦船のほとんどが被災地へ派遣されている。