横須賀の中華料理店「中華末広」(横須賀市安浦町2)で2月18日、外国人を迎え入れるための接客や料理メニューを考える試食会が行われ、市内在住の米国人ボランティアらが参加した。横須賀商工会議所とNPO法人横須賀国際交流協会が連携し、店舗支援事業の一環。
同試食会は、外国人を歓迎する飲食店が積極的に集客するために、外国人に好まれる味付けやメニューなどをリサーチするもの。同市には米海軍横須賀基地や関連施設も多く、米軍人・家族・軍関係者など約3万人が暮らしており、基地外での外食消費も期待する。
当日は、在日経験の長い米国人男性や来日したばかりの米国人女性ら4人が中華料理10品を試食し、アンケートを実施。外国人が入りやすい店作りやメニューについて生の意見を聞いた。米国人からは、同店名物の「中華まんじゅう」(Meat buns)、「カレーチャーハン」(Curry fried rice)などが好評で、「中華丼」(Chinese bowl)のあんかけが苦手という声も。
中華末広は創業40年の老舗。同店代表の太田義昭さんは「率直な意見が聞けてありがたい。米国人の家族連れがときどき来店するが通訳がいないと困ることも多い」といい、「外国人に喜んでもらえる料理セットなども考えていきたい」と話す。
同会議所では英語版店舗サイト「YOKOSUKA ICHIBAN」も運営。同情報企画課の大田君江さんは「英語を話すスタッフがいない店でも可能な接客法を検討している。アンケート結果を反映し、外国人向けのセットメニューや英語メニュー・英語チラシの提供などもサポートしていく予定」という。