横須賀東海岸の観音崎公園で11月3日、「ガリバー旅行記」のガリバーのモデルといわれる三浦按針が静岡県伊東市で造船した洋式帆船「サン・ヴェナ・ベンツーラ」の復元模型(約5メートル)を展示し、ガリバー・ファンタジーなどのイベントが行われる。「観音崎フェスタ」の一環。
同帆船は、1610年に浦賀から太平洋を横断しメキシコ・アカプルコに到着して今年で400年を迎える。横須賀の地元市民団体「よこすか未来塾」が伊東市の復元船と市民団体を招き、伊東からヨットで温泉100リットルも運ばれ、按針にゆかりのある両市の交流を図るもの。
当日は、浦賀~観音崎間を特別観光船が運航。観音崎の埠頭では、到着した観光船「ガリバー号」の乗船客を迎えて、赤いガウンを着た身長190センチ、靴のサイズ33センチのガリバーと地元「ケンコウ幼稚園」の園児70人が歓迎のパレードを行う。
ガリバー役は米海軍横須賀基地に勤務するジェイソン・フレイさんで、ガリバー観音崎上陸とベンツーラの偉業を讃えるイベントを行い、「ガリバー・ブーツ投げ大会」なども実施。「ガリバー・アマチュア無線局」(JQ1YKY)も立ち上げて実況中継する。
よこすか未来塾の桐ヶ谷良之さんは「ガリバーが訪れた唯一実在の国・日本の『ザモスキ』は観音崎との説をもとに、まちおこしのイベントを毎年展開している。ガリバー・ファンタジーを楽しんでもらえたら」と話す。
観音崎フェスタでは、地元町内会による模擬店、観音崎クイズ大会、タマゴのつかみどり大会、民謡・舞踊などのアトラクションのほか、横須賀美術館無料開放、観音埼灯台無料公開、観音崎京急ホテル「海辺の秋まつり」も行われる。開催時間は9時30分~15時30分。