横須賀・浦賀ドックで「咸臨丸フェスティバル」-設計図展示、ジャズライブも

日本人初の太平洋横断を成し遂げた「咸臨丸」(鈴藤勇次郎原画 ・横浜開港資料館)

日本人初の太平洋横断を成し遂げた「咸臨丸」(鈴藤勇次郎原画 ・横浜開港資料館)

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 横須賀の浦賀ドック跡地・浦賀港周辺(横須賀市浦賀)で4月24日・25日、幕末に浦賀港を出航し日本人初の太平洋横断を成し遂げた「咸臨丸」を記念した「第12回咸臨丸フェスティバル」が開催される。今年は咸臨丸浦賀出港150周年に当たり、2日間にわたって多彩なイベントを行う。

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 昭和初期の建造物が残る旧浦賀ドック特設会場には「ONE DAY ミュージアム」が設置され、咸臨丸設計図のほか、咸臨丸乗組員・鈴藤勇次郎が残した図版、浦賀ドックの歴史写真展、浦賀小学校6年生約100人のスケッチ画などを展示。レンガ積みドライドックではジャズコンサート(24日=15時~16時)も。

 米国・オランダ大使が出席する「咸臨丸フェスティバル式典」(24日)、海上自衛隊・海上保安庁艦船の一般公開・体験航海、市民が参加する「水恋乞いレース」、浦賀史跡案内、浦賀港一周スタンプラリー、「アスパイア号」ヨットクルー体験、渡船「愛宕丸(あたごまる)」乗船、浦賀港歴史クルーズなども実施される。

 1859(安政6)年、浦賀に日本初のドライドックが完成し米国へ向かう咸臨丸の整備が行われた。咸臨丸は1860(安政7)年1月、日米修好通商条約の批准書を取り交わすために遣米使節の随伴艦として浦賀港を出港。37日間の航海の後、サンフランシスコに到着した。軍艦奉行・木村摂津守を指揮官に、勝海舟、福沢諭吉、ジョン万次郎などが乗り組んだとされる。

 1969(昭和44)年、ロッテルダム海事博物館で咸臨丸の設計図が発見され、同設計図によると、咸臨丸は全長49メートル、幅7メートル、排水量625トン、百馬力、大砲12門、スクリューを持つ3本マストの木造蒸気船で、通常の航海は帆走だった。

 開催時間は10時~16時。入場無料。問い合わせは浦賀行政センター(TEL 046-841-4155)まで。詳細は同フェスティバルサイトで確認できる。

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