日産自動車は仏パリ郊外のムードンで2月10日(日本時間2月11日)、新型コンパクトスポーツクロスオーバー「ジューク」を披露し、日本・米国市場向けに追浜工場(横須賀市夏島町1)で生産、今年初夏に国内発売すると発表した。
「ジューク」は、アメリカンフットボールなどのスポーツでディフェンスを「軽快にかわす」という意味の英語。2009年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカー「カザーナ」をベースとしたモデルで、コンパクトなボディに、スポーツカーの持つ俊敏さと操縦安定性、SUVの力強さを併せもつ新しいジャンルのコンパクトスポーツクロスオーバー。
披露された欧州仕様車は、K9Kエンジン(1.5リッターディーゼル)、燃費向上技術として「デュアルインジェクター」を採用したHR16DEエンジン(1.6リッターガソリン)、新開発のMR16DDTエンジン(1.6リッター直噴ガソリン+ターボ)の3種類のエンジンをラインアップしている。HR16DEエンジン搭載車には、副変速機を備えた小型軽量な新世代XTRONIC CVT(無段変速機)を新設定した。
同社のホームページ「ジューク スペシャルサイト」上で、新モデルについての情報を一般公開するほか、インターネット上のミニブログサービス「Twitter(ツイッター)」も活用し、イベントの様子や「ジューク」の開発秘話などの情報を伝えていくという。
日産・追浜工場は国内初の本格的乗用車工場として1961年に操業開始。1970年には業界初の溶接ロボットを導入し、世界でも屈指の自動化の進んだ乗用車組立工場。EV(電気自動車)の主力生産工場としても稼動している。