イタリア製スクーター「ベスパ」愛好家の交流会「ベスパ・ミーティング・ジャパン2009 」が9月21日、横須賀西海岸の長井・ソレイユの丘(横須賀市長井4)で開かれ全国各地から166台のベスパが集まった。主催は「ベスパ・クラブ・ジャパン」。
同イベントは全国の「ベスパ乗り」が年に1度集まる大きなイベントで、今年で9回目。2001年から静岡・神奈川・愛知・東京・北海道・千葉・大阪・宮城で開催され、神奈川は2度目の開催。
園内のヨーロッパ調石畳がある中庭に、50~250CCまでのエンジンを搭載した新旧ベスパが勢揃い。イタリア・ピアジオ社製の各種ベスパ、アプリリア社製の新型車、ランブレッタやラビットなどの旧車スーター、50CCエンジンの3輪軽トラック「べスパカー」なども。会場内にフリーマーケットを設けたほか、ジャマイカ音楽バンド「THE DESCRIPTIONS」「The Silver Sonics」によるライブも行われた。
大阪から参加した岡本直記さんは「毎年盛大なイベントで楽しみにしている。一般道を15時間ベスパで走り、大阪から4台が自走してきた」という。福井在住の小松洋之さんは「3輪ベスパカー3台を誘って参加。50CCエンジンでスピードは出ないが、のんびり20時間かけて運転してきた」と笑顔を見せる。「北海道から家族旅行を兼ねて来た」という熱心なファンの姿も。
1946年にイタリアで生産開始されたベスパ。1953年公開の米国映画「ローマの休日」でグレゴリー・ペックとオードリー・ヘップバーンが2人乗りのシーンで登場して以来、日本でも愛好家が増えたといわれる。
1952年設立のベスパ・クラブ・ジャパンはピアジオ社公認のファンクラブで、日本各地に支部を持ち、世界中にあるベスパ・クラブとインターネットで交流しているという。同クラブ神奈川代表の金城智之さんは、「過去最大の台数が集まり、各地のスタッフが応援に駆け付けてくれた。海と緑に囲まれたソレイユの丘で、気持のよいイベントができた」と話す。