まぐろの港町・三崎下町商店街(三浦市三崎町)で8月14日、漁船ランプで商店街をライトアップする「みうら夜市」が始まった。「食」をコンセプトに「まぐろB級グルメ」や農産物などの屋台を設け、市内外から大勢の観光客でにぎわいを見せている。
港に面した三崎公園から三崎銀座通り、入船すずらん通り、日の出通りまでの全長約500メートルの商店街に「大漁旗」が飾られ、漁船で使われる集魚灯を数百個並べて古い蔵などもライトアップする初めての企画。「まぐろラーメン」「まぐろソースカツ丼」「まぐろ餃子」などB級グルメの店も並び、金魚すくいやフルーツ屋台なども。魚のおろし方を学びながら干物作り、三浦スイカを使った灯ろう作りの体験コーナーも人気を集める。
同商店街に事務所をもつNPO法人「みうら映画舎」では、同地で撮影された映画・ドラマを上映する「ストリートシアター」、ミニFM局を特設してイベント実況放送も行う。
地元の女性や子どもたちによる創作踊り「ソーラン三崎」、浴衣にステテコ姿で踊る「江戸芸かっぽれ」も披露され、昭和の下町風情たっぷりのイベントを展開する。横浜から来訪したという30代夫婦は「昼も夜もまぐろ料理尽くしでお腹がいっぱい。昔ながらの下町の良さも味わえた」と顔をほころばす。
杉山実・三浦市副市長は「港町・三崎の元気を全国に発信したいと、市と商店街で共同企画したもの。昭和30年代の風情が残る下町商店街をゆったり楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は16時30分~22時。15日まで。