横須賀沖の無人島周辺で養殖する「猿島わかめ」の収穫が1月中旬より始まり、同わかめの若葉「さるひめ」料理が市内飲食店約30店で提供され話題を呼んでいる。
1月中旬~2月中旬に収獲する早取りわかめ。猿島周辺は潮の流れが速く、豊富な栄養素を含む。本格的なわかめ漁は2月中旬からで、成長すると3メートル以上の長さになる。
2012年2月、横須賀東部漁協の若手グループと市内飲食店オーナーらが、「猿島海畑活性化研究会」を発足。わかめ養殖棚の共同運営を始めた。わかめ漁は重労働で、年々生産量が減少。後継者を応援しようという試みだ。
1メートル未満の若葉を「さるひめ」と命名。地元漁師が収獲したわかめは、その日のうちに取扱い店舗に届けるため、鮮度もよく磯の香りも強い。葉脈から先端の切れ目まで幅広で柔らかく、しゃぶしゃゃぶで食べると鮮やかな色や香りを楽しめる。
飲食店では、「さるひめの中華オムレツ」(衣笠・じぇっと天)、「さるひめとしらすのペペロンチーノ」(汐入・カギロイ)、「さるひめユッケ」(横須賀中央・炭火焼タイガー)など料理に工夫を凝らしている。
わかめ漁師・譲原亮さんは「さるひめは柔らかくシャキシャキの歯ごたえが人気。磯の香りも味わえ横須賀の新春の味を楽しんでもらえたら」と話している。
2月10日までの期間中、提供飲食店をまわると賞品がもらえるスタンプラリーも開催。提供店舗は、同ホームページで確認できる。問い合わせは同研究会・大湊さん(TEL 080-1103-7472 平日10時~19時)まで。