横須賀線開業120周年を迎えたJR横須賀駅に6月27・28日、旧型車両を使ったイベント列車「レトロ横濱号」が来訪した。同駅ではジャズバンドの演奏とともに、横須賀のゆるキャラ「スカレー」「ペリリン」「おぐりん」が揃って出迎えた。
同列車は6月上旬にJR東海道線で運行した「レトロ横濱号」が好評だったことから、客車3両を増やして客車7両、機関車2両を配置した9両編成。横浜~横須賀間を1日2便が走り、全席指定でチケットを完売。2日間で延べ2,200人を横須賀駅に運んだ。
車両編成は電気機関車を両端に配置して運行する「プッシュプル」方式。先頭にこげ茶色の機関車「EF64 1001」、客車は1930年~50年代に製造された「スハフ42 2234」「オハ47 2261」「オハ47 2246」「オハニ36 11」「スハフ32 2357」「オハ47 2266」「スハフ42 2173」という順に連結され、最後尾に紺とクリーム色の「EF65 501」機関車という特別編成の列車。
横須賀のゆるキャラは海軍カレーのマスコット「スカレー」、黒船のペリー提督をモデルにした「ペリリン」、日本初の造船所を築いた小栗上野介(おぐりこうずのすけ)をモデルにした「おぐりん」の着ぐるみ3体が、同駅に降りた乗客を歓迎してジャズ演奏に合わせたダンスも披露。駅構内では、崎陽軒の横須賀線開業120周年記念弁当「横濱カリィ弁当」も限定販売された。
同列車から下車した後、周辺を散策したという東京・杉並区在住の30代男性は「旧型列車のノスタルジーを味わい、お土産用にカリィ弁当を購入。お昼にはネイビーバーガーを食べた。次回はスカジャンなどの買い物にも来たい」と話す。