作家いしいしんじさんが小説をその場で書き読むという独自のパフォーマンス「その場小説@三崎」を11月25日、三崎漁港近くの古寺・圓照寺本堂(三浦市三崎4)で行う。主催は幻冬舎(東京都渋谷区)で、いしいさんの新作「その場小説」出版記念企画。
まぐろの港町・三崎で1年余り暮らしたことのあるいしいさんが、ゆかりの場所で行うライブパフォーマンス。いしいさんは2007年より、 街のカフェ・映画館などでその場の雰囲気を取り込みながら、1篇の小説が 出来上がっていくプロセスを共同体験するライブを展開。各地で話題を呼び、54回分の「その場小説」がまとめられ、11月上旬に1冊の本として出版された。
いしいさんは1966年大阪生まれ。1996年、短篇集「とーきょーいしいあるき」を出版。2003年に「麦ふみクーツェ」で坪田譲治文学賞受賞。エッセイに「いしいしんじのごはん日記」などがある。2008年には三崎での生活を描いた「三崎日和」(新潮文庫)を出版。
いしいさんは三崎の思い出を「窓から海のみえる二階家で、季節の魚、土地の野菜を毎日だいじに料理して食べ、日のあるうちに原稿を書き、日が沈んだら音楽をかけて、お酒をのんだり、本を読んだりした」と記している。
開催時間は14時~。参加費500円。申し込みはEメール(sonoba@gentosha.co.jp)で。定員80人。問い合わせは同事務局(幻冬舎第3編集局 TEL 03-5411-6211)。