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横須賀の劇団河童座、60周年公演「33人」-社会風刺のコメディー劇

横須賀の劇団河童座、「33人」公演へ向けた稽古風景

横須賀の劇団河童座、「33人」公演へ向けた稽古風景

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 60周年を迎えた横須賀の劇団河童座が11月17日・18日、閉鎖空間の人間模様をテーマにしたオリジナル劇「33人」を青少年会館ホール(横須賀市深田台)で上演する。アマチュア劇団として創立以来215回目の公演。

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 同作品は、原子力問題や外交問題に揺れる日本で核シェルターの展示会が開かれ、地下100メートルのシェルターに閉じ込められた人たちを巡るストーリー。地下から見た地上の政治・マスメディアなどの様子をコメディータッチで描いた社会風刺劇。作・演出は横田和弘さん。

 「33人」は、2010年にチリ・サンホセ鉱山の落盤事故で閉じ込められた人数。横田さんは「今回は閉じ込められた不条理な世界ではなく、閉じ込められた世界から見え始めた地上での不条理な人間模様がテーマ」だという。

 同劇団は1951年、横須賀の高校演劇部OBを中心に設立。劇団名は、自由と創造をテーマに書かれた芥川龍之介の小説「河童」に由来。10代~80代までの幅広いメンバー30人以上が在籍する。「タイムカプセル都市・一本国物語」「難民船物語」「終電車何処へ」などオリジナル作品を中心に、現代劇・古典劇・児童劇など数々の作品を上演してきた。

 劇団代表の横田さんは「よくここまで続けてこれたと思う。地域劇団としてはたぶん最多公演回数ではないか」と振り返り、「60周年を迎えた河童たちのスローガンは『勢い』。60年を機に若返りを目指している」と話す。 

 公演時間は17日=13時30分~・18時~の2回上演、18日=13時30分~。チケット料金は、前売り2,000円、当日券2,500円。高校生以下1,000円。予約は同劇団ホームページ、または電話(TEL 046-823-7443)で。12月8日・9日には相鉄本多劇場(横浜市南区)でも上演する。

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