12月から放送開始するNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」にちなみ、横須賀中央の3商店街で記念艦三笠の「Z旗」をイメージしたPRフラッグが掲示され、観光客らの道しるべとなっている。
横須賀市・横須賀商工会議所・三笠保存会などで構成する「みかさルネッサンス事業実行委員会」が企画。
12月4日より同ドラマ第3部が放映されることから、撮影のロケ地・三笠への来訪者増加を期待したもの。京急横須賀中央駅から、若松商店街、三笠ビル商店街、大滝商店街を経て三笠までの約1キロの道のりにPRづラッグ75本を掲示した。
Z旗は、船同士の意思疎通に使う国際信号旗のひとつ。Zがアルファベットの最後の文字であることから「この戦いに敗れれば後がない」という決戦の意志としても用いられ、明治期の日本海海戦で連合艦隊旗艦・三笠のマストに掲げられた。
NHKは2009年秋より、司馬遼太郎の歴史小説「坂の上の雲」を原作にした同ドラマを3年間にわたって放送。秋山兄弟と正岡子規の3人を主人公に、明治の日清・日露戦争を通して近代国家へ踏み出す青春群像を描いた作品。第3部では、日露開戦、旅順攻防戦、三笠を舞台にした日本海海戦などが描かれる。
同実行委員会は「商店街で発行する三笠クーポンなども活用し、地元商店街の活性化を図りたい」という。