東京湾に浮かぶ唯一の自然島「猿島」で4月18 日、来島者100万人を迎えて記念セレモニーが行われた。横須賀市と航路運行会社トライアングルが共催。
1995年7月の猿島航路再開以来、100万人目の来島者となったのは横浜市金沢区に住む5歳の橋本明日真君。蒲谷亮一・横須賀市長より記念品として「よこすか海軍カレー」1年分(レトルトカレー365箱)などが贈られた。母親や友人家族と一緒に同島を訪れた橋本君は「猿島は2回目。カニを取ったり島を探検したい。大好きなカレーを貰ってうれしい」と話す。
横須賀市の北東沖約1キロにある猿島は、周囲約1.6キロの無人島。幕末から戦前にかけては東京湾の首都防衛拠点となり、幕府の台場が築造されたほか明治時代には要塞・砲台も築かれた。1947年に渡船運航が開始されたが1993年に廃止され、立ち入り禁止の無人島となった。
1995年に同市が大蔵省から管理委託を受けて航路を再開。2003年3月、国から猿島の無償譲与を受け、「エコミュージアム・猿島」をテーマに自然と歴史遺産を生かした環境整備を進めている。海水浴やバーベキュー場として年間約10万人の利用者がある。
猿島では「来島100万人感謝祭」が5月10日まで開催されており、猿島朝市、フィッシング大会、「猿島宝さがし&タイムカプセル」などを実施する。