昭和のアイドルグループ・キャンディーズの再現ユニット「バ ンディーズ」が5月8日、横須賀カレーフェスの三笠公園・野外ステージ(横須賀市稲岡町)でチャリティーライブを行った。
水兵服姿のバンディーズ・パッケージの海軍カレーレトルトもお披露目
当日集まった約1,000人の観客は、「春一番」「書中お見舞い申し上げます」など往年のキャンディーズの名曲を懐かしみ、ステージには熱心なファンの応援コールとともに赤・黄・青の紙テープが舞い飛んだ
同グループは、2009年2月に「キャンディーズ再現プロジェクト」として期間限定で結成。1970年代に活躍し社会現象となった当時の「キャンディーズ・ムーブメント」を再現することを目的に、結成から解散までのストーリーやファンの応援スタイルまで忠実に再現してイベント化している。
解散日を今年4月4日に予定していたが、震災の影響で東京・後楽園の会場が使えなくなり、「キャンディーズと同じ場所と日付で解散する」とこだわりをみせる同グループは、急きょ1年間の解散延期を決め、活動を再開。その後、4月21日に元キャンディーズの「スーちゃん」こと田中好子さんが乳がんで急逝したこともあり、ゆかりのグループとして注目され、メディアからの取材も増えているという。
バンディーズは、京子さん(ラン役)、みわさん(スー役)、まなさん(ミキ役)の3人がメンバー。東京・上野のライブハウスを拠点に全国各地でライブ活動を展開する。
スーちゃん役のみわさんは「スーちゃんの訃報は悲しく切なかった。プレッシャーを感じて歌うことがつらくなった時期もあるが、ファンの皆さんが励ましてくれた」といい、「亡きスーちゃんのぶんまでキャンディーズの名曲を歌い続けることがわたしたちの役目だと思えるようになった」と話す。
市内在住の30代男性ファンは「バンディーズの生ライブを見ることで、キャンディーズの良さをあたらめて見直すことができる。たんなるコピーバンドでなく、生身のバンディーズとして活動する彼女たちを応援したい」と意気込む。曲の合間のコールや紙テープの投げ方まで練習する公認ファンクラブの活動も活発だ。
カレーフェス会場では、水兵服姿の写真を使用した「バンディーズ・パッケージ」の海軍カレーレトルト(400円)もお披露目された。同カレーは、横須賀海軍カレー本舗、YOKOSUKA SHELLなどで販売する。