横須賀総合高校美術部(横須賀市久里浜)は4月6日、横須賀市長記者会見の際に飾る「背景画」を寄贈した。同作品は「春のおとずれ~走水の妖精たち」と題して、「横須賀を象徴する青い海をバックに春へのあこがれを表現したもの」(同美術部)。大きさは縦175センチ、横260センチで、制作には約1カ月を要した。
同市では、4月より市長記者会見が「スタンディング方式」に変わるのに伴い、「背景に横須賀らしさを表現するものを設置し、横須賀を全国に発信したい」(同市広報)と検討する中で、各種美術展で優秀な成績をもつ同校美術部に相談を持ちかけた。
横須賀総合高校は2003年に創立された個性重視型の新設校で、美術部部員は25人。「第9回高校生国際美術展」で最優秀校賞、「日本高校デザインイラスト展」で優良高校賞を受賞するなど、全国的にもアート部門で高い評価を得ている。
美術部顧問の高野芳幸教諭は「春休みを使って一気に制作した。横須賀の名所はたくさんあるが、東京湾を望む走水の春の風景を選んだ。単なる風景画でなく生徒たちのアイデアでファンタジーの要素も加わり、オーケストラのような作業で創造的な作品が生まれた」と振り返る。