タレント・上地雄輔さんの父親が率いる音楽バンド「上地克明&GOLD」が12月23日、横須賀中央のライブハウス「Younger Than Yesterday」(横須賀市大滝町2)でクリスマスライブを行い、家族連れや若い女性ら約150人が集まり盛り上がった。
「上地パパ」の愛称で親しまれる上地克明さんは、黒いスーツに青いハワイアン・レイを付けて英語曲「ホワイト・クリスマス」を歌いながら舞台に登場。オリジナル曲「ヨコスカ」「Don't say Good-bye YOKOSUKA」のほか、「大阪ベイブルース」「アラブの風吹く夜」など7曲を熱唱した。
同バンドは6人編成。女性ボーカル・RINAさんが横須賀出身歌手・渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」、リエさんが山口百恵さんの「ロックンロール・ウイドウ」をダンスとともに披露。地元人気バンド「内閣ソウル大臣」も共演し、80年代のソウル曲や「恋人たちのクルスマス」を歌い、会場の参加者はペンライトを振って楽しんだ。
オリジナル曲「ヨコスカ」は10年前から歌い続けている曲。上地さんは「夕日沈まない海に江ノ島は見えない/サーフボード抱えてる小洒落た奴もいない/もめ事ならば世界一の出来事/フェンスの向こうにあるさ/Yokosuka Domestic Route 16/俺はこの街で生きる/目を醒ませば/熱い風が吹く」と横須賀独特の雰囲気を歌って、「地元愛」をアピールした。
上地さんは1954(昭和29)年生まれの56歳。現職の市会議員で、経営コンサル会社代表。横須賀・吉倉町に生まれ育ち、33歳で市会議員に立候補。妻と2人の息子がいる。35歳のときにロックバンド「ライトハンド」を結成以来、地元で20年以上音楽活動を展開し、「横須賀を音楽で盛り上げたい」という。
長男で31歳の雄輔さんは、俳優・タレント・シンガーソングライターとして活躍。NHK紅白歌合戦にシンガー名「遊助」で昨年初出場し、今年も2回目の出場が決まった。芸能界で下積み時代が長かった雄輔さんは、父親のライブを手伝って会場でCD「ヨコスカ」を販売してアルバイト代を稼いだこともあるという。昨年は地元・横須賀で初ライブを行うなど、「地元ラブ」な歌手として知られる。
ライブ会場には、「上地パパのライブが見たい」と関東各地から熱心な雄輔ファンも応援に駆け付けた。上地さんが長男・雄輔さんの持ち歌「羞恥心(しゅうちしん)」を披露すると、会場内のファンから熱い声援が飛んだ。上地さんは「今年の紅白は会場の親子席で応援するが、来年は紅白歌合戦のステージに立って親子初共演に挑戦したい」と宣言して、会場を沸かせた。