京急汐入駅前のメルキュールホテル横須賀(横須賀市本町3)で現在、ネパール人絵師のチットラカール・ディポックさんの作品を展示した「ネパール曼荼羅(まんだら)展」が開催されている。
ディポックさんは、ネパールの首都カトマンズで700年以上続く曼陀羅絵師の家系に生まれ、8歳から祖父の手伝いで曼荼羅を描き始め、王宮専属の絵師を務めたこともあるという。浦賀出身で版画家の夫人とネパールで出会って結婚し、10年前に来日。現在、汐入に在住し、築82年の古民家に家族とともに暮らしている。
ネパールでは、曼荼羅は密教とともに生活の一部になっており、宇宙のエネルギーや善なる人間の魂が込められた絵画といわれる。「火・空・水・風・土」を表わす赤・青・白・黄・緑の5色の顔料を使って描くという。
ディポックさんは「曼荼羅はあらゆる災難から身を守る護符のようなもので、魔よけ、成功、幸せ、知識などを表現している」といい、「見る人が幸せを感じてもらえたら」と話している。
8月1日まで。7月22日には、14時から同ホテル・ロビーで講演も予定する。