横須賀南部の久里浜商店街で6月23日、同商店街が独自に企画した「久里浜プレミアム商品券」が販売された。同商店街を皮切りに、市内6地域の商店街でもプレミアム商品券販売を実施予定。
当日は11時からの発売を前に、9時過ぎから約200人の行列ができた。販売総額は3,000万円で、初日に約2,200万円分を売り上げた。販売は25日までで、売り切れ次第終了。
同商品券は10%の割り増しが付き、1冊1万円(500円券・22枚つづり)。イオンなどの大型店と個店で使える「共通券」(5,000円分)、個店のみで使える「専用券」(6,000円分)が1セットになり、同商店街約200店舗で使用できる。各個店では、「ポイントカード3倍セール」など独自の販促も実施する。
昨年、横須賀商工会議所が発行した「横須賀プレミアム商品券」は市民生活支援を目的に市内で幅広く活用されたが、大型店での使用が80%以上を占めた。今回は商店街活性化を目的に各商店街主導で企画され、商品券のデザインや販売額も独自に決めたもの。同市は2,800万円の予算を計上して割り増し分を補助金として交付するが、印刷代・手数料などは各商店街が負担する。
同商店会協同組合の森下守久理事長は「昨年は大型店での使用に集中したため、中小商店にはあまり出回らなかった。今年は両方で使ってもらえる仕組みを提案した」とし、「地域に密着した商店街活性化の呼び水になれば」と期待する。
26日からは、衣笠商店街で「衣笠限定プレミアム商品券」を販売するほか、中央・本町・上町・北久里浜などの商店街も実施時期を検討している。