「ジャポニズム」テーマに、横須賀でピアノ演奏会-江戸時代の着物展示も

横須賀出身で、国際的に活躍するピアニスト・宮川久美さん。

横須賀出身で、国際的に活躍するピアニスト・宮川久美さん。

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 横須賀市文化会館(横須賀市深田台)で6月12日、「ジャポニズム」をテーマに明治・大正・昭和期の作曲家を特集したピアノ演奏会が行われる。演奏は、横須賀出身でカナダ在住の国際派ピアニスト・宮川久美さん。主催は「世界で活躍する若手演奏家を応援する会」。

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 当日は、「浜辺の歌」で知られる成田為三の作品で最近楽譜が発見された幻の名曲「ピアノソナタ」、山田耕筰・作曲「夜の詩曲」、武満徹の前衛的なピアノ曲、浮世絵などジャポニズムの影響を受けたドビッシー、サンサーンスの作品なども演奏。明治期に作られたヤマハ初期の貴重なアップライトピアノ「山葉洋琴竪型ピアノ」を使った演奏も予定する。

 同会館ロビーでは、明治期の珍しいアンティークピアノを展示するほか、宮川さんの衣装を担当するデザイナー・Kanakoさんが創作した日本の着物をリメイクしたイブニングドレス、江戸時代の着物コレクションなども展示。

 横須賀生まれの宮川さんは、東京芸術大学を卒業後、故ウラディミール・ホロヴィッツの愛弟子ロナルド・トゥリーニさんに師事し、カナダに留学。1992年、ロンドンのミュージック・スカラシップコンペティションで優勝。2004年にはグアテマラ国立交響楽団の招待でグアテマラ国立大劇場にソリスト出演するなど、海外で積極的な演奏活動を続けている。

 宮川さんは「演奏会で世界各地を旅しているうちに、日本と西洋が出会った明治期の邦人作曲家に興味を持つようになった」といい、成田為三の作品など入手困難な楽譜を借りることができたため今回の企画を考えたという。「一般にはあまり知られていない明治・大正期の名曲とともに、ヨーロッパ印象派の楽曲も交えてジャポニズムの独特な世界を紹介したい」と話す。

 開催時間は14時~16時。入場料は、大人2,800円、高校生以下1,500円(全席自由)。問い合わせはサウンドウェーブ(TEL 046-866-3201)まで。

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