5月2日に東京・築地本願寺で行われた「X JAPAN」のhideさん13回忌法要に伴ってGW期間中、出身地・横須賀でhideさんが通った「ヤジマレコード本店」(横須賀市若松町1、TEL 046-822-0536)に全国各地からファンが訪れてにぎわっている。
全国から来店するファンに、hideさんの思い出を語る名物店長・岩瀬久男さん
同店では、店頭にhideさんの特大パネル・ポスターを飾るほか、店内の特設コーナーにCD全種類をそろえ、階段や天井にもファンが寄贈した古いポスターやマスコット人形などhideさんグッズが溢れている。
毎年5月2日の命日や12月13日の誕生日などのファンイベント前後に、各地から熱心なファンが来店。ファンの間では「hideさんの聖地」のひとつとして知られている。13回忌には全国から3万5,000人のファンが築地本願寺に集まり、今年8月中旬には横浜・日産スタジアムで「X JAPAN復活ライブ」も予定する。
福岡県から来た20代女性は「昨年12月に続いて2度目の来店」といい、 法要に参列した後、hideさんのお墓参りで知り合った奈良・新潟の女性たちと合流して横須賀に来訪。「ここに来るとhideさんの存在が身近に感じる。音楽だけでなく生き方にも刺激を受けた大好きなミュージシャン」と語り、懐かしいポスターやスナップ写真に見入った。
1998年に33歳の若さで急死したhideさんは、高校2年の時にメタルロックバンド「サーベルタイガー」を横須賀で結成。翌年、どぶ板通りの「ROCK CITY」で初ライブを行い、音楽活動を展開。その後、ハリウッド美容専門学校へ進学。1987(昭和62)年に「サーベルタイガー」解散後、美容師になるつもりだったがYOSHIKIさんに誘われてX JAPANに参加。同バンドではビジュアル全般を担当し、音楽シーンに旋風を巻き起こした。難病の少女ファンを応援して自ら骨髄バンクに登録するなど、慈善活動にも取り組んだ。
生前のhideさんと交流を持ち、同店に30年以上勤務する名物店長・岩瀬久男さんは「hideさんは高校生の頃から店に通ってきた。最近は親子連れのファンや中国・韓国・シンガポールなど海外のファンも来店するなど、新しいファンが増えている」と話す。「hideさんのことを語り継ぐことで、ロックが盛んな横須賀の音楽シーンを知ってもらえたら」とも。
営業時間は10時~20時。