メルキュールホテル横須賀(横須賀市本町3)1階ロビーで2月22日より、地元女性グループが和布で作った「つるし雛(びな)特別展」が行われており、ホテルに滞在する外国人客からも好評を博している。
同展では、和布工房「結(ゆい)の会」の44人が和布などを使って制作した5千個以上の作品を持ち寄って展示した。開催は6 回目。
江戸時代から伊豆稲取地方に伝わる「つるし雛」は、「雛のつるし飾り」とも呼ばれる。ひな壇飾りは高価だったため、各家庭で手作りした和布の飾りが庶民のひな壇代わりになったといわれる。
結の会代表の三谷孝子さんは「女性たちが娘や孫の幸せを祈りながら、心を込めて手作りした作品がたくさん集まった」という。「昨年は芦名の古民家で開催したが、今回は汐入駅前に新しくオープンしたホテルが会場となった。場所もわかりやすいので大勢の人に見てもらえたら」とも。
同ホテル・スーパーバイザーの清田真理子さんは「地元の人たちとコラボした初のイベント。メルキュールはフランス系ホテルだが、地域の個性を大切にするという伝統も持つ。今後も季節感のあるイベントに協力していきたい」と話す。
3月14日まで。3月6日には琴の演奏会も行われる。期間中、同ホテル1階カフェラウンジで「お雛様セット」(特製ケーキ・コーヒー付き、750円)も提供する。