横須賀・逸見(へみ)商店街に11月7日、古民家を改装したコミュニティーハウス「おもしろかん按針」(横須賀市東逸見町1)がオープンした。1階に将棋サロン、2階には市民ギャラリーを設け、子どもからお年寄りまで世代を越えた地域交流の場となっている。
2階には、ニューヨーク在住の画家・木村利三郎さんのギャラリーも
同館は、今年2月まで営業していた元・逸見診療所の建物。「築70年を超える歴史的な建物を地域のために活用したい」と町の有志が思い立ち、ノスタルジックな雰囲気を残したまま改装オープンした。米海軍横須賀基地にも近いことから、同基地の米国人も将棋を学びに来訪するなど国際交流も。
1階スペースは横須賀将棋サークルに管理を委託し、初心者にも将棋を教える。2階和室には同町出身でニューヨーク在住の画家・木村利三郎さんの常設ギャラリーほか、地域住民が利用できる市民ギャラリーも開設した。江戸時代に同地で暮らした幕府外交顧問・三浦按針(英国名=ウイリアム・アダムス)にちなんで、「おもしろかん按針」と命名したという。
「按針の町・逸見を愛する会」のメンバーで同館代表の田口義明さんは「古い民家は町の資産のひとつで、使うことで建物も保存できる。地域の皆さんが気軽に集まる場所を作るという長年の夢が実った」と話す。
開館時間は金曜・土曜=12時~19時、日曜・祝日=10時~19時。入場無料。将棋サロンの席料は、一般=1日700円、女性・18歳未満=同300円、16時以降は半額。