「くりはま花の国」(横須賀市神明町)では現在、黄色いコスモス「イエローキャンパス」が見ごろを迎え、1万本のレモンイエローの花が咲き誇っている。
台風18号の影響で、名物「100万本のコスモス園」(栽培面積1万8,000平方メートル)の赤・ピンク・白のコスモスが半分以上なぎ倒されてしまったが、斜面の奥にある「イエローキャンパス畑」は黄色い花を咲かせたまま無事だった。
「イエローキャンパス」は玉川大学農学部で開発されたコスモスの新品種。30年間にわたる品種改良により珍しい黄色いコスモスの花が育てられ、1988年に「イエローガーデン」と命名・登録され、その後改良型が「イエローキャンパス」と名付けられたもの。
メキシコを原産地とする野生のコスモスはヨーロッパでも栽培が始まり、18世紀にスペインの植物学者によって植物図鑑に初めて「コスモス」の名前で記載されたといわれる。日本には鑑賞用として江戸末期に伝わり、明治以降に広まった。京急・久里浜駅では同コスモス園にちなんで、「駅メロディー」に山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」の曲が採用されている。
くりはま花の国の造園担当者は「黄色いコスモスは台風にも負けずに頑張ってくれた。台風被害で7分咲きだったコスモス園は花が散り、現在2分~3分咲きの状態。新しい芽は残っているので1週間ほどで回復する見通し」と話す。
今月25日には「コスモス花摘み大会」(入場無料)を予定する。開催は14時~16時。