横須賀美術館（横須賀市鴨居4）で11月19日より、ヴィンテージ・スカジャンや戦後の基地文化を紹介する「PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展」が開催される。

スカジャンは、米兵向け「スーベニアジャケット」が始まりだった。

　昭和20年代、米兵たちの日本滞在のスーベニア（記念品）として、鷲・虎・龍など和装の刺しゅうを施したジャケットが誕生。日本国内の米軍基地内やその周辺で「スーベニアジャケット」として販売された。その後、日本人のアメリカンカジュアルへの憧れやヴィンテージブームにより、数多くが日本に里帰りした。

　戦後から「スーベニアジャケット」を売り続けている横須賀・ドブ板通りのイメージと結び付き、「横須賀ジャンパー」略して「スカジャン」の名称でファッションアイテムとして定着。現在、国内のみならず世界中て根強い人気を誇っている。

　同展では、テーラー東洋の貴重なヴィンテージ・コレクションを中心に、世界に広がった個性的なスカジャン約140点を展示し、その魅力を紹介する。「横振り刺しゅう」を用いて制作を行い、「現代の名工」に挙けられている桐生在住・大澤紀代美さんの作品や若手アーティストの新作なども。

　開催は12月25日まで（12月5日休館)。10時～18時。スカジャン着用で来館すると、観覧料が2割引（一般1,300円が1,040円）となる。同期間中、横須賀市内のドブ板通り商店街「ドブ板ステーション」でスーベニアコレクションの展示も行う。

　11月26日には、同美術館・海の広場で「シーサイド ジャズ コンサート」も開催（12時～15時）。スカジャンを着用したビッグバンドなどが演奏。出演は、オルケスタ カリエンテ、前田サラ、小川恵理紗さんら。観覧無料。