日米艦船が停泊する横須賀本港沿いのヴェルニー公園(横須賀市汐入町1)に、誰でも自由に演奏できる野外仕様の「街なかピアノ」がこのほど常設された。
3月20には「ヴェルニー公園春まつり」に合わせて、「YMSAよこすかの音楽家を支援する会」のアーティストらよるオープニング演奏会を開催。出演は「アンサンブル・シグナル」ほかで、軽快なポップスや映画音楽などを演奏した。
同ピアノを演奏した指尾仁美さんは「ピアノの横に軍港がみえるという、ここでしかありえないロケーションで演奏できて楽しかった。海風がちょっと不安だったが音質もよかった」とほほ笑む。
横須賀市では「音楽のある街」への取り組みとして、3年前より横須賀中央駅モアーズストリートなどにストリートピアノを設置。今回、全国にも例を見ない屋外ピアノとして、同公園内の洋風あずまやにアップライトピアノを設置したもの。
同市文化スポーツ観光部の担当者は「フランス式庭園をモチーフとした公園で、春秋にはバラが咲き、横須賀港の絶景にたたずむピアノは、他では経験できない演奏環境を楽しんでいただけます」という。周囲には観覧スペースもあり、個人演奏のほかピアノ発表会や動画撮影などにも活用できる。
利用時間は、土日祝日の10時~16時(雨天時を除く)。平日や夜間は特製カバーで覆われている。団体利用は予約(TEL 046-822-9284)が必要。詳細は「ヨコスカ街なかミュージック」サイトで確認できる。