横須賀市内の3カ所で8月29日、位置ゲーム「ポケモンGO」の世界的なリアルイベント「ポケモンGO サファリゾーン横須賀」が開幕し、スマートフォンを持った大勢の人たちが訪れている。9月2日まで期間中、国内外から抽選で選ばれた約10万人の集客を見込んでいる。横須賀集客促進実行委員会が主催し、米国ナイアンテック、開発会社ポケモンが協力。
今年夏、ドイツや米国シカゴに続き、世界で3番目となる同イベント。護衛艦や潜水艦を背景にしたヴェルニー公園でオープニングセレモニーが行われた。上地克明・横須賀市長は「横須賀のアメリカンな魅力と豊かな自然を感じてもらえたら。ポケモンをゲットした後に、横須賀の思い出もゲットしてほしい」と挨拶。
イベントエリアは同公園、三笠公園、くりはま花の国の3カ所で街全体がゲームの舞台となる。各会場でチェックインした参加者らは、期間中しか現れない、トロピウスやアンノーンなど激レアなポケモンを獲得するために街を歩き回る。
浜松市から来訪した4人の家族連れは、「子どもたちの夏休み最後の思い出になればと応募した。ここで捕まえたレアなポケモンは地元のママ友と交換する約束もしてきた。たくさん獲得したい」と笑顔をみせる。
会場には、ドキュメンタリー映画の撮影スタッフも。「日米のゲームストーリーを取材している」という米国人女性監督のクロエ・ゴードンさん。「シカゴの競争的なイベントとも異なり、横須賀はアットホームな雰囲気。友人とポケモンを交換したり、フレンドリーなゲーム展開で街歩きも面白い」と話している。
会場内の自動販売機には、ポケモンキャラクターのビン詰なども用意され、長い行列ができた。地元商店街では、買い物をするとポケモンのサンバイザーやシールなどの景品も用意している。
昨年行われた鳥取や横浜のポケGOイベントでは、1カ所に大勢が押し寄せたため交通渋滞やネットワーク回線のパンクもあった。横須賀では、抽選で来客数が均等になるよう絞り込みを行ったほか、通信各社の臨時基地局を増設するなど対処している。