横須賀の魅力を発信する映画「スカブロ」の記者発表会が10月8日、映画の舞台となるドブ板通りに面したコワーキングスペース・ヨコスカテラス(横須賀市本町3-11)で行われ、11月上旬のクランクインへ向けて主演キャストが発表された。
当初の映画タイトル「スカジャン兄弟(ブラザーズ)」を改題。横須賀の「スカ」、兄弟・仲間という意味合いの英語スラング「ブロ」を組み合わせ、「スカブロ」の新タイトルが生まれた。「スカジャン」をモチーフに兄弟・親子の絆を描き、地元愛を込めた地方発のムービー。
主役には、映画・TVドラマなどで活躍する横須賀出身の俳優・窪塚俊介さん。主人公の弟役に、横須賀・横浜を拠点にするレゲエ・ミュージシャンのRUEED(ルイード)さん。兄弟とからむ「ナオミ」役には、日米ハーフでシンガーのAISHA(アイシャ)さん。女優の川上麻衣子さん、中原丈雄さんらも出演する。
映画の舞台は横須賀。東京で鳴かず飛ばずの俳優をしている兄・海野龍助、地元でストリートミュージシャンをしている弟・虎太。人生に迷う龍助が数年振りに横須賀に帰ってくるシーンから物語は始まる。虎太は数年前に龍助と始めた便利屋を続けていた。そんな兄弟の元に若い女性・ナオミが現われる。ナオミは米海軍基地の軍人と日本人ジャズシンガー・ヨーコとの間に産まれたハーフ。数カ月前に亡くなった父親の手紙を父の友人に届けるため横須賀に来たが、意外な事実を知らされ、海野兄弟に助けを求める…というストーリー。
製作費は約5,000万円。2014年7月に一般社団法人Tunnel Filmsを立ち上げ、協賛金を集めた。今年5月、映画スカジャン兄弟製作株式会社を設立して出資者を公募。同社の八木達也社長は「まだ目標額には達していないがようやく資金の目途が立ち、クランクインしたい」と意気込む。今月中に出資者の2次募集も予定している。
シナリオも担当する矢城潤一監督は、「地元の監督が地元の俳優を中心に、エキストラも横須賀の人たちで、オール横須賀で映画を作るという、新しい地方映画のあり方にもチャレンジしたい」と話す。来春公開を目指し、横須賀HUMAXシネマズで先行上映の予定。
「市民みんながサポーターになって、横須賀発の映画を観て応援してもらえたら」(矢城監督)とも。同映画では、ボランティアスタッフやエキストラも一般募集している。
エキストラの応募はEメール(sukaburo.ex@gmail.com)で。名前・年齢・性別・体重・住所・連絡先(携帯電話)、顔写真・全身写真、エキストラ経験の有無などを記載。応募は10月31日まで。