戦後ジャズのメッカだった「EMクラブ」(米海軍下士官兵クラブ)をしのぶジャズイベント「EM CLUB LEGEND(イーエムクラブレジェンド)~ヨコスカ・ジャズ協会発足記念ライブ」が2月19日、元映画館ライブハウス・ヤンガーザンイエスタディ(横須賀市大滝町2)で開催される。
出演は、サックスの名手として知られる「中村誠一グループ」。戦後ジャズ発祥の地といわれ、横須賀本港近くにあった「EMクラブ」の思い出を振り返るトークコーナーも設ける。
中村さんは1947年、東京生まれ。国立音大サックス科卒業。在学中に山下洋輔トリオでデビューし、フリージャズを演奏。その後、中村誠一グループ、ジョージ川口NewBig4で演奏活動を行う。1978年に渡米、ジョージ・コールマンに師事。ボブ・ミンツァーらとクラブ、コンサートに出演。帰国後、NTV「今夜は最高」でタモリさんと共演。
ヨコスカ・ジャズ協会は市民有志により、今年1月に一般社団法人として発足。名誉会長には、日本のビックバンドジャズの草分けで横須賀にゆかりのある原信夫さん(シャープス&フラッツ代表)が就任。今秋、地元商店街と連携した音楽交流イベント「ヨコスカ・トモダチ・ジャズフェスティバル」の開催を目指している。
同協会代表理事の長坂利広さんは、「EMクラブは1990年に惜しまれながら解体された。戦後ジャズが盛んだったEMクラブをテーマにしたジャズライブを定期開催していく」といい、「横須賀ジャズの伝統を若い人たちにも伝えたい」と話している。
ライブ開演は19時~。ミュージックチャージは前売4,000円、当日4,500円。予約はヤンガーザンイエスタディ(TEL 046-828-8306、18時~)。同ジャズ協会の問い合わせは事務局(TEL 046-824-8366)まで。