横須賀商工会議所(横須賀市平成町2)で4月22日、フェイスブックの日本法人「Facebook Japan」中小企業支援担当者を講師に招いたSMB(スモールビジネス)支援セミナーが開催され、約140人が参加して盛り上がった。商工会議所での開催は全国で初めて。
同セミナーには大勢の応募があり、定員枠を急きょ1.5倍に拡大して開催。市内外から個人事業主・中小企業経営者らが参加し、フェイスブックのビジネス活用に熱い期待を寄せていた。
当日は、「Facebook マーケティングのベスト・プラクティス」と題した講演や質疑応答、ビジネス交流会も行われた。講師はFacebook SMB パートナーシップマネージャーの山口公男さん、同アソシエイトの竹山枝理香さん。
セミナーでは実際のユーザー画面を使ったデモンストレーションも行われた。地域情報の検索の仕方や、「チェックイン機能」を使った来店促進効果なども説明。1ユーザーの「友達」数は平均130人以上で、「いいね!」ボタンを押すことにより、「友達の友達のその先まで」(数万人以上)に情報が伝わるとも。
SMB担当の山口さんは「フェイスブック利用者はやがて2人に1人という時代に。信頼できる友人から伝わる情報伝達のクチコミ効果は大きい」とし、「大企業よりも小さなお店や会社のほうが利用価値は高いはず。リアルな接客と同じように、顧客とのつながりやファン作りに向いている」と話す。今後、全国各地の商工会議所とも連携していきたい考えだ。
同社によると、月間アクティブユーザー数は全世界で10億人超。日本語版は2008年に公開され、国内ユーザー数は約1,900 万人。地域別にみた広告リーチ数(広告配信できる人数)では、東京都内では2人に1人に相当する約600万人、神奈川県内約78万人。横須賀から半径40キロ圏内には約57万人のユーザーがいるという。
参加した40代男性は「フェイスブックは具体的に相手の顔が見えるツール。新機能もどんどん追加されたり、まだ手探り感もあるが、積極的に使っていきたい。ローカルビジネスの活性化につながれば」と感想を述べた。
同会議所では、近年フェイスブック・セミナーが盛況で延べ700人以上が参加。「具体的な活用事例なども紹介しながら、スモールビジネスに役立つセミナーを継続開催していきたい」(同情報企画担当者)という。