横須賀西海岸の秋谷などで現在、富士山と夕日が重なる「ダイヤモンド富士」が見頃を迎えている。4月12日には、同市内で今年初めての「ダイヤモンド富士」が峯山バス停付近で観測された。
「ダイヤモンド富士」は、日の出と日没時に富士山頂に太陽が重なる瞬間、太陽がダイヤモンドのように輝く現象。横須賀西海岸では春と秋の年2回、日没時に気象条件などがそろった時にだけ見ることができる。
毎年この現象を追いかけている秋谷在住の写真家・広田行正さんは、「今年は例年より気温が低かったので、そのぶん大気が澄んでいて富士山のシルエットがくっきり見えた」という。「4月に入って西風、南西風が吹き、3月の気候に戻ったようだ。ダイヤモンド現象の直前まで富士山が雲に覆われたりと雲の動きの激しい日が多かった」とも。
同現象は三浦半島を南下しながら、5月上旬まで観察できる。観察スポットは、13日=久留和漁港(17時57分頃)、14日=立石海岸(17時58分頃)、17日=斉田浜(18時1分頃)、22日=ソレイユの丘(18時5分頃)、24日=三戸浜(18時9分頃)、28日=荒井浜(18時10分頃)、30日=白石漁港(18時13分頃)、5月3日=城ヶ島京急ホテル前(18時13分頃)。
広田さんは「天候も日々変わり同じ形のないダイヤモンド富士。これからの撮影が楽しみです」と話している。