市立横須賀総合高校(横須賀市久里浜6)で2月23日、同校生徒会が中心となってまちづくりのアイデアを出し合う「高校生まちづくりワークショップ」が行われた。同校と横須賀市が共催。同市の自治基本条例策定に向けた取り組みの一環。
当日は、高校1年・2年の32人の在校生が校内フリースペース「Cラウンジ」に集まり、まちづくりについて4つのテーマで議論を交わした。1グループ8人がテーブル毎に話し合い、15分おきにメンバーが入れ替わり、さらに議論を進めるという「ワールドカフェ」方式で行われた。コーディネーターはまちづくりコンサルタントの木村乃(だい)さん。
生徒たちが自ら決めたテーマは、「高校生が見た理想的なまち~横須賀にあって他にないもの」「他にあって横須賀にないもの」「行政と若者とのコミュニケーション」「若者から行政に意見を言う」など。疑問点・要望・アイデアなど出された意見は、テーブル毎に模造紙に書いて記録した。
約1時間の話し合い後に、各テーブルホストから議論の成果や提言などを発表。生徒たちは横須賀のまちの特徴を「米軍基地があることがプラス面でもありマイナス面でもある」と指摘。「アミューズメント施設・スポーツ施設が少ない」「ディズニーランドのような若者が集まるにぎわいの場がほしい」という声も。
提言としては「『横須賀の日』を作り、地元出身芸能人などを招いて若い世代と話し合う場を設ける」「ご当地キャラで宣伝する」「ツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディアを活用して若い世代へ情報発信する」など高校生らしいアイデアも。
同校生徒会長で高校2年の村井夏子さんは「ワールドカフェ方式での話し合いは初めての試み。いろいろな意見が活発に出たことで、横須賀の新しい面も発見できてよかった」と笑顔をみせた。
同市政策推進課の大石貴司さんは「若い世代の意見として市役所内でも共有する。実現できそうなアイデアはこれからのまちづくりや政策推進などにも反映していきたい」と話す。