横須賀出身の衆議院議員・小泉進次郎さん(神奈川11区)らが2月14日、ヨコスカベイサイドポケット(横須賀市本町3)で「商店街に未来はあるのか」をテーマにしたまちづくり支援フォーラムを開催した。
小泉さんが立ち上げた政策提言グループ「TEAM YOKOSUKA」が主催。自民党青年局長の小泉さんが、香川県高松市内商店街を視察してまちづくりの成功事例に接し、関係者を招いたフォーラムを開いたもの。
同フォーラム第1部では、高松市・丸亀町商店街振興組合理事長の古川康造さんを講師に招き、「土地の所有と利用の分離によるまちづくり」と題する講演。第2部では、小泉さんほか、横須賀市商業観光課、追浜商店街、青年団体代表ら6人によるパネルディスカッションも行われた。
高松市は人口41万で、横須賀市と同規模の地方都市。400年の歴史を持つ丸亀商店街は同市の中心部にあり、郊外型スーパーの躍進など都市環境の変化により一時はシャッター通りに。再生プロジェクトにより、商店街全体をひとつのコンパクトシティーに見立て、まちづくり会社を設立して再開発を進めた経緯を持つ。
古川さんは商店街活性化のために土地問題解決に取り組み、土地の権利者と利用者を分離することで店舗の配置転換などを推進。「まちづくり会社が全体を一括運営し、高齢化・人口減少に対応。移住者も増やした」と講演。
パネル討論では、横須賀のまちづくりについてさまざまな意見が述べられた。古川さんは「行政に任せる仕組みを自分の頭から捨てること。市民が立ち上がれば行政も後押しできる。まずは市民が動くしかない」と指摘。
小泉さんは「横須賀には商店街にも町内会にも若い人がいない。まずはそこを変えていきたい」といい、若者の市外流出に歯止めをかけ、「若い世代がまちづくりに参加していく必要がある。大都市とは違うまちづくりをしていく」と話した。