横須賀の産業観光にスポットを当てたモニターツアーが3月18日・22日、「軍港DNAが息づく横須賀の最先端産業めぐり」と題して開催される。主催は旅行企画会社「ティー・ゲート」。
同ツアーは、幕末に日本初の「横須賀製鉄所」が作られ、明治以降に軍港の街として発展した横須賀の産業史を体験するツアー。観光庁が推進する「産業観光モニターツアー」の一環で、観光客と地域が共同で開発する「顧客協力型ツーリズム」を提案する試み。「横須賀の産業や都市文化の進化など、懐かしさと新しさを併せ持つ横須賀堪能ツアー」(同社)という。
当日は専門ガイドが案内し、日米艦船を見学する人気クルーズ「YOKOSUKA軍港めぐり」のほか、旧海軍横須賀航空隊跡地に作られた日産追浜工場を訪れ、世界最先端の電気自動車「日産リーフ」の自動化された組立工場を見学。携帯電話発祥の地「YRP(横須賀リサーチパーク)」にある研究開発拠点「NTTドコモR&Dセンタ」では、近未来のモバイル文化を体験する。
昼食には「選べるランチクーポン」が付き、近海の高級魚などを水揚げする佐島漁港で「地魚ランチ」、アメリカンな異国情緒漂う「どぶ板通り」で使える「ネイビーバーガー・クーポン」も提供するなど盛りだくさんな内容。
2009年9月には、軍港めぐりなどの軍港関連観光が「第3回 産業観光まちづくり大賞・特別賞」を受賞。同賞を主催する日本観光協会は「横須賀は軍港・基地というマイナスのイメージを逆転し、軍港産業資源を『ハイブリッド遺産』という視点に転換したことが優れている」と指摘する。近年、川崎市の「工場夜景ツアー」なども人気で、各地で産業観光ツアーが注目を集めている。
開催時間は9時~17時。ツアー料金は4,500円で、定員各30人。参加者にはアンケート用紙が配布される。同ツアーサイトから申し込みできる。