ブリヂストンが運営する「タイヤ館」横須賀店（横須賀市大矢部2）に電気自動車（EV）用の充電スタンドが設置され、利用者向けの充電サービスが始まっている。同社は昨年12月20日より、横須賀・綾瀬・相模原・都筑インターの神奈川県内4店舗で同サービスを開始した。

EV・PHV両用の普通充電スタンド（200V・倍速）が設置された

　タイヤ館の入口には「電気自動車充電スタンド」の青い大きな看板が掲げられ、通行するドライバーたちの注目を集めている。駐車場内に設置された充電スタンドを利用する際には、店舗で暗証番号を教えてもらい、番号を入力することで20分間無料で利用できる。

　日産が昨年12月に世界初の量産型EV「リーフ」を発売開始したことや、ハイブリッド車の販売が好調なこともあり、利用者の利便性向上を目的に、全国に先駆けて神奈川県の店舗に設置された。「今後は設置店の利用状況を踏まえた上で、他店舗への充電設備設置を検討していく」（同社）という。

　同市内にある日産・追浜工場はＥＶ生産のマザー工場となっており、ブリヂストンは低燃費タイヤ「エコピア」を日産リーフに供給。タイヤ館では、省燃費につながるタイヤの空気圧点検やエコ対応商品を販売するなどエコサポートを積極的に行っている。

　同店に装備されたのは、豊田自動織機製のEV・PHV（プラグインハイブリッド車）両用の普通充電スタンド（200V・倍速）。 同市内のEV用充電設備は、横須賀PA（横浜横須賀道路）、コスモ石油（粟田2）、東京電力営業センター（若松町1）などにも設置されている。

　ブリヂストン広報担当者は「低炭素社会実現のため環境対策に取り組んでおり、タイヤ館4店舗での充電設備はその一環。EVの緊急充電などに対応できる」と話す。「エコに興味を持つドライバーの皆さんが店に足を運んでもらうきっかけになれば」とも。