横須賀の住宅街に隠れ家・日本酒専門店-高級酒の試飲販売が好評

ソファーに座ってくつろぎながら、十数種類の純米酒・大吟醸などを試飲して買うことができる日本酒専門店「Sake芯」

ソファーに座ってくつろぎながら、十数種類の純米酒・大吟醸などを試飲して買うことができる日本酒専門店「Sake芯」

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 横須賀中央の住宅街に隠れ家的な日本酒専門店「Sake芯」(横須賀市深田台、TEL 046-827-2131)が今年1月にオープンし、店舗を持たずに自宅の一室を開放して高級日本酒の試飲販売を行う新業態の酒屋が話題を呼んでいる。

自宅横の駐車場に、日本酒専用の大型冷蔵庫を設置して生酒を保管する

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 「規制緩和により酒販免許が取得しやすくなった」と店主の松尾伸二さん。松尾さんは59歳で会社を早期退職し、自宅を販売場に登録して同店を開いた。横須賀で21年間、日本酒の会「せんねん会」を主宰してきた松尾さんは「日本酒好きが高じて酒屋を始めたいと考え、経費をかけずに店を経営する方法を実行した」と話す。

 同店では2月にホームページも開設し、ネット販売にも対応。日本酒愛好家の間で知られるようになり、メールや電話予約などで来店する中高年の日本酒マニアが多いという。店では、ソファーに座りながらゆったりと十数種類の純米酒・大吟醸・発泡日本酒などを試飲して買うことができ、「日本酒好きにとってはぜいたくな買い方ができる」(同店)とも。

 松尾さんが試飲にこだわるのは、酒屋で勧められて買ってみたが自分の口に合わなかった経験が何度もあり、「お客さんに試飲して納得してから買ってもらいたい」からだという。「自分が感動したお酒でなければお客さんに勧められない」といい、良質な日本酒を集めるために自ら各地の小さな蔵元を訪ね歩いた。

 取りそろえた日本酒は、果物のような甘味とかんきつ類のさわやかな酸味を基調とした、エレガントでスタイリッシュな新感覚の味わいのものがメイン。生酒は劣化しやすいため、大型冷蔵庫でマイナス5度の氷温で保管。長野・栃木・奈良の蔵元から取り寄せた「川中島」「姿」「豊賀」「仙禽(せんきん)」などを販売する。価格は1,500円~3,500円。

 営業時間は13時~18時。水曜定休。 

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