横須賀市観光協会(横須賀市小川町11)は2月9日・10日、市外観光事業者を対象に横須賀の観光資源を紹介する「観光視察ツアー&事業者交流会」を実施した。視察ツアーには関東周辺から観光事業者など約40社50人が参加し、プレゼン・商談会には市内事業者22社が集まった。三浦半島観光連絡協議会が共催。
同市が推進するシティーセールス・プロモーションの一環で、横須賀観光に焦点を絞った「1泊2日の観光視察ツアー」は初めて。「首都圏に近い横須賀では、従来は日帰り観光がメーンだったが1泊2日の滞在型観光を開発するのが狙い」(同協会)という。
2日間開催とすることで、海の自然エリア・横須賀西海岸、軍港エリアの東海岸とそれぞれの特徴を生かしたコースが用意され、参加者から好評だった。
視察ツアーでは、1日目に「横須賀西海岸コース」と題して長井・荒崎・佐島エリアの自然散策コースやシーサイド施設を見学。2日目は「横須賀ミリタリーコース」として、東海岸の防衛大学校・記念艦「三笠」・よこすか海軍カレー本舗などを見学した。昨年10月にオープンしたばかりの「メルキュールホテル横須賀」に体験宿泊。オプションツアーとして、夜のどぶ板通りを散策し米兵が集まる「外人バー」も見学。英語の看板・ネオンが溢れるアメリカ文化も体験した。
参加した観光業者からは「横須賀には自然豊かな観光資源がたくさんある。横須賀産の地魚料理などをもっとPRしてもよい」「農業体験ツアーも実施したい」「どぶ板の外人バーなど、案内がないと入りにく場所も興味深かった」「まだ未開発の部分もあるが、横須賀には他の地域にない特徴があり、観光開発の可能性を感じる」などの声も。
企画を担当した同協会の千葉聡子さんは「予想以上に反響があり、バス1台に加えてワゴン車2台を追加手配した」といい、「横須賀ならでは魅力を発見してもらおうと企画した視察ツアー。事業者の皆さんが新年度へ向けた観光ツアーを開発する時期でもあり、横須賀観光に注目してもらえたら」と期待する。